アフリカの難民と日本の難民
こんにちは、国連UNHCR協会広報担当の奥村亜紀です。
今日の毎日新聞夕刊でコンゴ民主共和国における難民特集記事が掲載されていました。
コンゴ民主共和国では1998年のコンゴ紛争以降、暴力、病気、飢えなどに襲われ
命を失った人の数は540万人にのぼり、第2次世界大戦以降、
世界最大の人道危機として危惧されています。
特集では、携帯電話などに使われる希少金属が紛争の火種になっていることが
紹介されていました。武装勢力の資金源を集めるために、
不正に希少金属の採掘を強いられる罪のない住民たちが翻弄されているのです。
淡々と自らの生活や職を語る住民たちへのインタビューや写真に
わたしは言葉を失ってしまいました。
そこで暮らす人々が普通の暮らしを実現できる日を願わずにはいられません。
毎日新聞では、毎年、災害や紛争、貧困などで苦しむ子どもたちを支援する
海外難民救援金を呼びかけています。

また、明後日7月29日深夜2:38からフジテレビで、コンゴ民主共和国で撮影された
ドキュメンタリー『戦火の中のゴリラ 秘境からの叫び』が放送されます。
2007年にコンゴ民主共和国の国立公園で射殺された7頭のマウンテンゴリラ。
出来事の背景にある民族対立や天然資源問題などコンゴ民主共和国の
現状と歴史も紹介されています。是非あわせてご覧ください。
コンゴ民主共和国、中部アフリカに位置する日本から遠く離れた国。
しかし、難民問題はこの国だけでの問題ではありません。
みなさんは日本にも難民がいるということをご存知でしょうか?
日本に受け入れてほしいと申請する人の数は年々増加しています。
2008年には1600人にものぼり、その数は10年前の10倍以上にもなりました。
また、来年からはタイのミャンマー難民を試験的に受け入れることが決定しています。
近い将来学校のクラスメイトに難民がいたり、近所にいることが普通になる日が来るかもしれません。
渋谷ザニーさんは、ミャンマー出身のファッションデザイナーです。
1985年ミャンマーに生まれ、1993年迫害を逃れて来日しました。
モデルとして活動後、デザイナーに転身し、ドラマの衣装やステージ衣装、
レーシングチームのユニフォームデザインを手掛け、現在複数のブランドで
デザイナーとして活躍していらっしゃいます。
2008年自らが難民であることを告白し、アパレル企業の協力を得て
UNHCRへの基金活動を積極的に進めてくださっています。
「発展途上国、先進国、難民である人、難民でない人、すべての社会に生きる人々に
共通していえること、それは、人すべてが愛する人ともに今を生きること」と
訴えかけるザニーさんの言葉は、これからのわたしたちが難民とともに
生きていくために必要な心構えを教えてくれているような気がします。
NHKワールドで、ザニーさんのインタビューが放映されています。
少しでも多くのみなさまに難民問題を知っていただくことが、ふるさとを追われ異郷の地で辛い
難民生活を送る人々にとっての希望につながる第一歩になります。
国連UNHCR協会では世界難民の日キャンペーンサイトを公開しています。
難民問題や「世界難民の日」について分かりやすく説明すると共に、
難民ひとりひとりの生の声や動画、各界からのコメントなど、
普段は遠い問題と思いがちな難民問題をより身近なものとするコンテンツを掲載しています。
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