こんにちは!
途上国の子どものための村づくりを進める国際NGOプラン・ジャパンの
久保田です。

先日、私の同僚である職員Oが、西アフリカの国・シエラレオネに出張しました。
(冒頭のこちらの写真は、出張先のベナンでヘビを愛でる職員Oです)
シエラレオネと言えば、レオナルド・ディカプリオ主演の「ブラッド・ダイヤモンド」でおなじみの国。
1991年から2002年まで激しい内戦が続き、そのトラウマは今も子どもたちの心に残っています。
そこで!
Oの担当する「教育復興プロジェクトで」は、破壊された学校を再建しつつ、子どもたちのトラウマケアや平和教育などを行っています。
ちょっとしたもめ事も、暴力ではなく話し合いで解決する方法を伝えたりと、「平和の担い手」を育てていくわけです。
Oは、現地の子どもたちの教育環境が大きく改善されたのを確認。
別の地域でも同様のプロジェクトを実施するため、関係者と打ち合わせをしてきました。
こちらはシエラレオネのかわいい子どもたちの姿です。


ところが!
すべての任務を無事終えて、帰国の途に着こうとしたOを不慮の出来事が襲いました!
帰国便は何と夜中の2時発。
しかも、シエラレオネの首都・フリータウンの空港は海岸からボートに乗らないと辿り着けません。
そこで、夜9時発のホバークラフトのチケット(50ドル)を購入し、現地の職員と夕食をすませたO。
9時少し前に乗り場に行ったら、な、なんと「最終便は8時で、もう出てしまった」というではありませんか。
「ここには9時って書いてある!!!」と興奮してチケットを見せても「私は知らん」と、取りつくシマのないボート乗り場の従業員。
他にもO同様に取り残されたビジネスマンらしき欧米人が数人います。
皆で交渉し、8時に出発したホバークラフトが港に戻ってきたら、もう一度、便を出してもらうことになりました。
ホッと胸をなでおろしたのも束の間、戻ってきたホバークラフトは港に着くなり空気を抜き始めるではありませんか!
「待ってー、空気抜かないでー」と必死にすがるOを尻目に、船長は「もう一便出せなんて聞いていない。わしゃ知らん。それに嵐が来て海が荒れ始めているから、どのみち出航は無理」と冷たいのです。
そのとき、狼狽するOたちに近寄ってきたのは、地元の漁師さんたち。
「よかったらオレの船で送るけど」。
「オレの船?」と見やると、そこにはボッロボロの漁船が。
非常に頼りないビジュアルです。しかも海は荒れています。しかも船賃は、ボロいくせに80ドル。
ここでイチかバチの賭けに出て、この大陸を後にするか。
もしくは、2日後の飛行機を待つか……。
Oは賭けに出ました。
漁船は激しく揺れ、海上では稲妻が光り、Oは「こんなに遠い異国で海の藻屑と消えるのか」と本気で覚悟をしたと言います。
「オレのスーツが少しでも濡れたら金は払わないからなっ」と叫ぶアメリカ人ビジネスマンを、漁師の息子らしき男の子たちがビニールシートで水しぶきから守っていますが、Oには知らん顔。
生きた心地もせずに、波間に翻弄されること約1時間。
この間、モーターにビニール袋がからまって、海上で停止すること3回。
漁船はやっとビーチに辿り着きました。
この交通手段は違法のため、正規の港には入れません。
そこで、ビーチから重たいスーツケースを引きずって道なき道を行くことさらに約30分。
無事、空港に到着したのは夜中の1時。
Oは、大冒険の末、やっと機上の人となれたのでした。
「ブラッド・ダイヤモンド」で、レオ様のセリフに「TIA」というものがあります。
「This Is Africa」の頭文字。
「これがアフリカさ」って意味ですが、まさに「TIA」な体験でした。

最後に、気を取り直して、シエラレオネのごちそうの写真をお届けします。

国際NGOプラン・ジャパン